エロトークが妻にバレるとこうなる

会社の飲み会で日本酒が決まってしまった事が原因で、帰宅途中に約一時間ほど人通りも無く寂れた飲み屋通りの潰れたスナックのシャッターの前で居眠りをしてしまいました。

春前の真夜中の寒さにハッと目が覚めて命拾いに安心し、あまりの寒さにガタガタと凍える様に歩きながらも、やっとの事でタクシーを見つけて急いで乗車、運転手さんに暖房をフルスロットルでかけて貰うように頼み込み、ふうっと安堵のため息をつきました。

酒気帯びであるので、気だるさはありながらも頭はハッキリとしてきて、自宅との距離が中盤に差し掛かる辺りで妙に身体が軽い事に気付きました。

急いで体中をまさぐる様に持ち物検査を掛けてみると、煙草と携帯電話が無いのです。

完全のお酒がぶっ飛びました。

幸い財布があるので、居眠り中に第三者に持って行かれたという様な可能性は薄いのですが、何せ携帯電話ですから、個人情報やら小恥ずかしいメール文に、妻のスッピン等と見られたら不味い、いや、ヤバい物が満載です。

とは言っても、間もなく自宅に着くと言うのに引き返すには手持ちでは間に合わず、起きた時に持ち物の確認をしなかった自分を戒めながら一旦、睡眠を取る事とし、朝食後に急いであの場所に戻る事にしました。

私が飲み会の日は妻は子供を連れて実家に帰宅している為、戻ってくる時間帯を考えるとリミットは昼過ぎです。

そして、現場付近に車を止めてはみた物の、朝の飲み屋通りは全て閉まっている事と、どの辺りで眠りこけたか、あやふやな為、はっきり言って自信が無く、仕方がないので目ぼしい所を2,3週周る事にしました。

周りをキョロキョロと見渡しながら歩く様はいかにも挙動不審で不審者、または小銭探しの類に間違われても仕方がありません。

既に拾われてしまったのか、探している場所が見当違いなのか、まず見つかりませんでした。

自動販売機で缶コーヒーを買い、気持ちを一度落ち着かせて冷静に昨晩の記憶を洗い直してみようと一本煙草に火を付けました。

コレが運悪く、身体に合わず、昨晩お酒が帰ってきてしまい頭はクラクラとなるし、何とも言えない吐き気までも到来してきて、気分はうんざりです。

仕方が無く一度休み、後は携帯ショップで電話をストップして貰おうと決め、向かう事にしました。

その際に、ダメ元で携帯屋からGPSやら何やらで探す事は出来ないかと相談を持ち掛けてみる事にしたのですが、ご丁寧に、ハリウッドの映画とかじゃないですからね。

とあしらわれる様と気持ちはどん底を突き抜けて完全に開き直りになりました。

その後、携帯電話は警察署の方へ届けられたのですが、妻には無茶苦茶叱られ、向こう三か月の自宅謹慎の刑に処されました。

2016年3月15日エロトーク体験談


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