死別の寂しさをエロチャットアプリで紛らわす官能小説作家さん(70歳・無職)にインタビュー
一平さん(70歳・男性・東京都・無職)への取材インタビューです。
自作の官能小説をチャトレと朗読している一平さん。妻との死別による寂しさを乗り越えて、異性との性的な会話をする喜びを思い出したそうです。
取材メモ | |
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プロフィール | 一平さん(70歳・男性・東京都・無職) |
エロトークの頻度 | ほぼ毎日 |
時間帯 | 夕方~深夜 |
主な相手 | 若い娘 |
よく使うサイト | ガールズチャット |
道具 | パーソナルコンピュータ |
やり方 | 官能小説を書き、一緒に朗読する |
工夫した点 | 恥じらいを楽しむために、言葉選びを工夫している |
ライブエロチャットの新しい使い方を発明したきっかけ
ヒロシ:はじめに、一平さんがライブエロチャットを知ったきっかけを教えてください。
一平さん:昔からメカは得意だったので、エロいライブチャットは知っていましたし、よく利用していたものです。インターネットが出てくる前はパソコン通信の時代でしたが、よくアナログモデムを繋いで、エロチャットに興じていたものです。
ヒロシ:パソコン通信の時代からエロを楽しんでいたのですね。
一平さん:当時のモデムは2400bpsだったと記憶しています。今のチャットと比べると、文字だけの世界なのでずいぶんシンプルだったものです。
ヒロシ:ライブエロチャットに精通している一平さんですが、なぜ、70歳を過ぎてから再び利用するようになったのでしょうか。
一平さん:一言で言えば、孤独感からです。定年後、60代のうちはパートをしていましたが、体力的な衰えもあり、今は年金生活です。ですが、老人の一人暮らしは孤独なもので、ただ純粋に話し相手が欲しいと常々思っていました。そこで、昔から得意だったパーソナルコンピュータで、若い人との繋がりを持つことを思いついたのです。
ヒロシ:昔から遊んでいたライブエロチャットのスキルが役立ったのですね。
一平さん:でも、精力だけは衰えてしまいましたがね。
ヒロシ:といいますと。
一平さん:70歳を過ぎても性欲はあります。でも、勃起力や持続力はなくなってしまうんですね。だから、昔のように女性と交わりたいという欲はなくなります。その代わり、話を聞いて欲しい、ただ会話をしたいという新しい願望が生まれました。
ヒロシ:ちなみに、対面で会話をする異性のご友人はいますか。
一平さん:いませんね。年を取ると出会いはなくなりますし、友人もどんどん死んでいきます。
ヒロシ:日常生活の中に、異性の知り合いはいますか。
一平さん:知り合いと呼べるような女性はいませんね。でも、たまに訪問していただいている家事代行のパートさんには、娘のような親近感を覚えます。
ヒロシ:家事代行のパートさんとのコミュニケーションが、ライブエロチャットを再び利用しようと思ったきっかけの一つになっているかもしれませんね。
一平さん:それはあるかもしれません。美人のパートさんには女性としての魅力を感じますから。
実際のエロチャットはこんな感じ
ヒロシ:実際のライブエロチャットは、どのような流れで楽しまれていますか。
一平さん:私が熱中しているのは、官能小説の執筆です。昔から書き物は得意な方だったので、自然な流れで官能小説を書き溜めていました。ふと、エロチャットのお相手に見せてみたところ、とても褒めていただき、その場で読み上げてくれたのです。それが、朗読を楽しむようになったきっかけです。
ヒロシ:自作の官能小説を、チャットレディのお姉さんに朗読してもらうという遊びを発明したのですね。
一平さん:発明というほどのものではありませんが、ただエロトークをするだけのチャットよりも、ストーリー性があって飽きないものです。
ヒロシ:そもそも、自慰行為や射精をするためにライブエロチャットをしているのですか。
一平さん:いいえ。正直な話、射精はそれほど重要ではありません。もちろん、人並みに性欲はありますし、ペニスをさすれば射精することもあります。でも、それが主目的ではなく、あくまでも異性の話し相手が欲しいというのが本音です。
ヒロシ:昔から、文章を書くことは得意でしたか。
一平さん:得意でしたよ。文章を書く仕事をしていたこともありますし、コピーライターとして副業をしていたこともあります。どちらかと言うと、いわゆる裏本を眺めるよりも、官能小説を読んで情景を思い浮かべる方が得意でしたから。
ヒロシ:チャットレディに自作の官能小説を朗読してもらう遊びに、どのような面白味がありますか。
一平さん:特に好きなのは、卑猥な小説を声に出して読み、恥じらいの表情を浮かべているのを見ると満足感を得られます。そのために、なるべく恥ずかしい言葉を選ぶように工夫していますから。
ヒロシ:射精することよりも、自作の官能小説を読んでいるチャトレを見て、照れている仕草に萌えるのですね。
一平さん:たまらなく興奮します。
異性の話し相手が欲しい
ヒロシ:先ほどのお話の中で、異性の話し相手が欲しいという部分が印象的でした。
一平さん:私は何年も前に妻に先立たれたので、もう長い間一人暮らしです。家を出ても会話する相手がいないので、丸一日誰ともしゃべらない日もあるほどです。よく、このまま声が出なくなってしまうんじゃないかと不安になることもありますよ。
ヒロシ:確かに、ご高齢になると一人暮らしは寂しいですよね。
一平さん:純粋に異性の茶飲み友達が欲しいと常々思います。
ヒロシ:ライブエロチャットの女性は、お茶飲み友達の代わりになりますか。
一平さん:それに近いものはあります。最近は、チャットをしながらお酒を飲むこともありますから。オンライン飲み会というんですか。
ヒロシ:生成AIがブームですが、AIと自然な会話ができるようになったら、話し相手が欲しいという悩みが解決できると思いますか。
一平さん:いいえ。私は使いたくありませんね。血の通った人間同士だからこそ、できる会話があると信じています。機械とセックスをしてなにが面白いですか。
編集後記
今回は、自作の官能小説をチャットレディに朗読してもらい、その羞恥心を楽しむ遊びに興じている一平さんにお話を伺いました。
70代になり、奥様との死別から寂しさが募り、ライブエロチャットという場で異性の話し相手を見いだした一平さん。
オナニーのオカズとしてのエロチャットが、高齢者の老後の楽しみの一つとして機能しているという意味において、一種の社会貢献になっている側面が見えてきました。
エロチャットと聞くと卑猥なイメージを持たれる人もいるかもしれませんが、そもそも、異性の話し相手が欲しいという願いは年齢を問わず誰にでもあるもの。
70歳を超えても、男女の性別を問わず性的なコミュニケーションを楽しみたいという老人は、今後も増えていくはずです。
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